2006年度 文部科学省 特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)に選定「ITによる経済学部教育の標準化と質保証」

「特色GP公開講演会2007」開催報告

2007年6月20日(水)、15時30分より本学名古屋キャンパス白鳥学舎にて、「特色GP公開講演会2007」が開催されました。当日は、学内外より108名の参加者がありました(大学関係18名、一般5名、本学教職員80名、学生5名)。また、講演会の模様は、本学瀬戸キャンパスにもライブ配信されました。

公開講演会の成果

講演会のテーマ『ICT活用による大学教育の質の向上』では、eラーニング、教育の質向上という高等教育をめぐる2つの大きなトピックを扱っています。参加者の状況は学内外の大学関係者の関心を反映したものといえます。国内外の最新の動向を踏まえて、eラーニングと教育の質向上をいかに統合するかという視点を養えたことは大きな成果でした。

今後の事業への反映

当日の講演会に先立ち、学内において、FD研修会・職員研修会として「IT活用講習会」を開催しました。取組を充実・発展させていくためには、日々の授業を実践する教員はもとより、それを支援する職員の能力向上が必要不可欠になっています。本講演会を契機としてFD・SD活動を一層推し進め、教育の質向上に努めていきたいと考えています。

開催案内はこちら(PDFファイル/795KB)別ウィンドウで開きます

会場画像

2006年度特色GP活動報告

活動報告の様子講演に先立ち、経済学部講師の黒田知宏より、特色GP選定後の取組内容について報告がありました。

特色GPの選定を契機に、経済学部では特色GP推進委員会を設置し、「経済学基礎知識1000題」に関する取組の充実・発展に努めています。2006年度の主な活動として、携帯電話による自学自習システム利用を可能とし利便性を高めたこと、経済学とは別に「政策学1000題」の問題を整備したこと、入門科目の授業内容・試験内容の標準化の推進、自学自習メンターの配置などが述べられました。また、経済学部の取組が他学部にも波及し、全学的に自学自習システムの設問群が増加していること、FD研修会・職員研修会でIT活用講習会を開催するなど、教職員の意識が高まりつつあることが述べられました。

今後の課題として、自学自習の問題に対して動画や音声の解説をつけること、高大接続や社会人教育への適用、学生による評価を通じた設問の質向上などがあげられました。

講演会「ICT活用による大学教育の質の向上」

活動報告に続き、独立行政法人メディア教育開発センター理事長の清水康敬氏から、『ICT活用による大学教育の質の向上』をテーマとした講演が行われました。

大学教育の質の向上が求められる背景として、大きく「大学全入時代」「産業界のニーズとのミスマッチ」が指摘され、ICT活用がキーワードになると述べられました。大学全入にともない、多様化した学生に対応するリメディアル教育が大きな課題になっているけれども、個別大学で対処するのは限界があり、共通的にeラーニングを活用した環境を用意してはどうかとの提案がありました。次に、大学が養成する卒業生の能力、知識やスキルや行動が、産業界のニーズにあっていないことが説明されました。産業界はコミュニケーション能力を最も重視していること、日英米の企業に調査した結果、6割が専門的な能力よりも部署に関係ない共通的な能力を重視していることが報告されました。

教育の質の保証という観点で、ICTを活用した教育だけでなく、対面授業を考えるときにもインストラクショナルデザインという考え方が非常に効果的と述べられました。インストラクショナルデザインのステップとして、(1)分析、(2)設計、(3)開発、(4)実施、(5)評価それぞれに関して説明がありました。続いて、e-ラーニングの質を高める視点として、(1)開発段階における視点、(2)運用時の支援に関する支援、(3)機関の体制に関する視点、(4)評価を通じた質の向上に関する視点に関して、詳細なチェック項目が示されました。

最後に、eラーニングはICT活用というプロセスの違いはあるけれども、教育内容は対面授業と同一であり、習得した学生の成果によって質が問われる。また、eラーニングが対面授業の質を高めるために使用される事例が増えており、ICTを活用した教育においてはサポートするシステムが重要と述べられました。

講演終了後の質疑応答では、会場からさまざまな質問が寄せられました。清水氏は「どんな授業も必ずICTを使えば良いという訳ではない。学生にレスポンスを求めるなど、双方向でコミュニケーションを行うことで、学生の記憶情報量はアップします」と語り、伝える側の技術や熱意あってこそのテクノロジーであることが強調されました。

独立行政法人メディア教育開発センター理事長 清水康敬氏


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2006年 文部科学省 特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)に選定「ITによる経済学部教育の標準化と質保証」

名古屋学院大学 経済学部では、近年の学生の学習能力(基礎学力、基礎的な知識水準、学習意欲)の多様化に対し、学部教育の質を保証するため、学内ネットワーク「CCS(キャンパス コミュニケーション システム)」上にeラーニング手法を用いた「自学自習システム」を構築し、そこに専任科目を担当する全ての教員が作成に関わった経済学の基礎に関する設問群(コンテンツ)を組み込みました。これが名古屋学院大学独自の「経済学基礎知識1000題」であり、学生の学力と学習意欲の質向、学部教育の質向上に寄与するものとして、2006年度に文部科学省の「特色GP」として選定されました。

特色GPとは??

文部科学省では2003年度より、大学教育の改善に対する取組の中から優れたものを選定し、財政支援・社会への情報提供を行い教育改革を促進しています。これを「Good Practice(GP)」と呼んでいます。なかでも、学生教育の質の向上への取組を発展させる特色ある優れた取組を「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」と呼びます。GPには、他にも社会からのニーズの強い課題に対応した取組「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」などがあります。

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名古屋学院大学独自の自学自習システム「経済学基礎知識1000題」が、2006年度に文部科学省の「特色GP」として採択されました。